2019年2月20日(水)
日中議員会議開く
全人代と交流 山添議員が出席
【北京=釘丸晶】参議院の超党派の代表団と中国の国会に相当する全国人民代表大会(全人代)が定期的に交流する「日中議員会議」の第8回会合が18日、北京の人民大会堂で開かれ、日中関係や国際・地域問題、経済貿易協力などについて意見交換しました。
代表団の一員として出席した日本共産党の山添拓議員は朝鮮半島情勢について「(昨年は)対決から対話への歴史的な転換が起きた」と指摘。「関係国の努力により、対話の流れがつくり出されていることを心から歓迎する」と表明しました。
山添氏は将来の北東アジアの平和体制構築について、日本共産党が提唱する「北東アジア平和協力構想」を紹介。「あらゆる紛争問題を平和的な話し合いで解決する枠組みをつくるもの」で「私たちはその実現に全力を尽くす決意だ」と語りました。
中国側からは「非核化は難易度をともなうが人間には知恵がある。段階的に相手のスタンスに立って進めるべきだ」「朝鮮半島をめぐる昨年からの変化は世界が認識している。良いチャンスなので前に進めなければならない」などの発言がありました。
会議は代表団団長の二之湯智議員(自民)と曹建明(そう・けんめい)全人代常務委員会副委員長が共同議長を務めました。
また代表団は栗戦書(りつ・せんしょ)全人代常務委員長とも会談。中国国営中央テレビによると栗氏は「中日関係の発展促進にさらに大きな貢献をするため、日本の国会との交流・協力を強化したい」と述べました。