2019年2月10日(日)
米朝再会談はハノイ
トランプ氏発表 事前協議の再実施合意
【ワシントン=池田晋】トランプ米大統領は8日、北朝鮮の首都・平壌で開かれていた米朝首脳会談に向けた実務者協議が「非常に生産的」なものだったとした上で、首脳会談は27~28日にベトナムの首都ハノイでの開催が決まったとツイッターで発表しました。5日の一般教書演説で、トランプ氏は開催日を明らかにする一方、開催地はベトナムだと言及するにとどまっていました。
米国務省は同日、米国のビーガン北朝鮮担当特別代表が平壌で、北朝鮮国務委員会の金革哲(キム・ヒョクチョル)米国担当特別代表と6~8日におよぶ事前協議を終えたと発表。今月末の首脳会談前に、両氏は再び事前協議を開くことで合意しました。再協議の日時・場所については明らかにしていません。
トランプ氏は「金正恩(キム・ジョンウン)委員長と会談し、平和という大義を推進するのを楽しみにしている」と投稿。一昨年、金正恩氏を「ロケットマン」と呼んだことを念頭に、「北朝鮮は(これまでとは)違うロケットになる。経済的ロケットだ!」ともつづり、非核化の先には経済発展の可能性があるとも強調しました。
米メディアは当初、2017年の国際会議出席時にトランプ氏が訪れたことがあるベトナム中部ダナンが有力視されていると報道。ハノイには米朝両国の大使館が置かれています。
ビーガン氏は先月末の講演で、「トランプ大統領は朝鮮戦争を終わらせる準備がある」とも指摘。実務者協議では、非核化の進め方に加え、米朝関係の改善、朝鮮戦争(1950~53年)の終戦宣言など平和体制の構築についても議論されている可能性があります。