2019年1月7日(月)
8週連続、仏で抗議
富裕層優遇続き 全土5万人
フランスで毎週土曜日に蛍光黄色のベストをまとった市民らがマクロン政権に抗議する行動は5日にも組織され、参加者は全土で5万人に達しました。燃料税引き上げに反対して昨年11月に始まった「黄色いベスト(GJ)」運動のデモは年をまたぎ8週連続となりました。
報道によると、パリ市内では、政府が一般国民の暮らしを顧みず、富裕層優遇の政治を続けていることに多くの市民が怒りの声を上げました。
デモ参加者のひとりは「(政府の)やつらには、われわれをこんなひどい状態に置いておく権利などない」と述べていました。
カスタネール内相は5日の抗議行動は、パリ、トゥールーズ、ボルドー、マルセイユなどで行われ、約5万人が参加したと発表しました。昨年末は、クリスマス休暇などと重なり、参加者が減少傾向にありましたが、今回は増加に転じました。
マクロン政権は12月、抗議行動の高まりを受けて今年中の燃料税増税を断念。さらに最低賃金引き上げなどの譲歩策を発表しましたが、地方では依然として高速道路料金所の閉鎖など抗議行動が続いています。