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2018年12月27日(木)

南北、鉄道連結の着工式

“朝鮮半島の平和、強固に”北朝鮮・板門駅 計200人参加

 北朝鮮と韓国は26日、南北鉄道・道路連結事業の着工式を、北朝鮮・開城の板門駅で開きました。韓国メディアによると、着工式には韓国の趙明均(チョ・ミョンギュン)統一相や北朝鮮の李善権(リ・ソングォン)祖国平和統一委員会委員長ら、南北計200人が出席しました。(栗原千鶴)


 韓国側の代表団を乗せた列車は午前6時48分ソウル駅を出発。9時半ごろ板門駅に到着しました。韓国からは2007年に、南北を結ぶ京義線の貨物列車を最後に運転した機関士や開城に故郷をもつ離散家族らが招待され、参加しました。

 韓国の金賢美(キム・ヒョンミ)国土交通相は、「分断と対立は、私たちの世代で終わりにしなければならない。大胆な意志で共に進もう」と強調。「南北間の交流と往来は、朝鮮半島の平和をより強固にするだろう」と語り、「さまざまな分野での交流促進で北東アジアの共生・繁栄の大動脈になることはもちろん、私たちの経済の地平を大陸に広げてくれる」と述べました。

 北朝鮮の金潤革(キム・ユンヒョク)鉄道省次官は、「南北鉄道・道路事業の成果は私たちの全民族の精神力と意志にかかっている」と指摘。「鉄道・道路連結協力の原動力も民族内部にあり、前進する速度も私たちの民族の意志と時刻表いかんによる」と語りました。

 韓国政府は今後、鉄道や道路の追加調査などを進めていく予定ですが、実際の工事は北朝鮮の非核化の進展と国際社会の対北朝鮮制裁の状況に応じて推進することになるだろうと説明しました。


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