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2018年12月19日(水)

日越両共産党の関係強化を確認

志位委員長、チン政治局員らと会談

技能実習生の権利保障へ協力

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(写真)会談後、チン政治局員(右)と握手する志位委員長=17日、ハノイ(面川誠撮影)

 【ハノイ=井上歩】日本共産党の志位和夫委員長は17日、ハノイでベトナム共産党のファム・ミン・チン政治局員・組織委員長と会談し、両党関係の強化などについて意見交換しました。

 チン氏は志位氏との再会を喜び、2007年以来、8回開催されてきた日本共産党とベトナム共産党の理論交流が重要な成果を収めていると高く評価し、両党関係を重視していると強調。国際平和の問題などさまざまな分野で交流を深めて両党関係を強化し、日越両国・両国民関係の発展にもつなげたいと述べました。

 志位氏は前回13年のベトナム訪問後、核兵器のない世界、東アジアと世界の平和を目指す協力や、理論交流を通じて両党の連帯と協力がたえず発展してきたことを喜んでいると表明。ベトナムがドイモイ(刷新)政策の下、貧困削減で大きな成果を上げていることを指摘し、社会主義志向の経済・社会建設での前進に期待を述べました。

 ベトナムが日本の輸出による原発建設計画を中止したことについて、志位氏はベトナムの内政の問題だが、原発に反対する日本共産党の立場を伝えてきたことを振り返り、「ベトナムが理性ある決定をしたことを歓迎します」と述べました。

 志位氏は会談で、ベトナムから日本に来ている技能実習生が、低賃金や暴力・ハラスメント被害など劣悪な条件で働かされている問題に言及。日本の政党の責任として、ベトナムを含む外国人労働者の実態を改善し、権利が保障されるよう力を尽くすと述べ、情報共有などの協力を要請しました。

 これに対し、越日友好議員連盟会長でもあるチン氏は、両国関係の発展のなかで発生する問題の解決と労働者の正当な権利を守るため協力していきたいとの意向を表明しました。

 これに先立ち志位氏はベトナム共産党のホアン・ビン・クアン対外委員長と会談し、同氏主催の夕食会に出席しました。


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