2018年12月16日(日)
COP24inポーランド
「民衆の声聞け」若者ら訴え
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【カトウィツェ(ポーランド南部)=岡本あゆ】カトウィツェで開かれている国連気候変動枠組み条約第24回締約国会議(COP24)で14日、パリ協定のルール決定の議論が最終盤に入る中、若者らが会場の階段に集まりました。
若者らは、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が出した科学報告の歓迎に、米をはじめ一部の国が抵抗していることなどを非難。「企業ではなく、民衆の声を聞け」と叫び、気候変動対策への緊急の行動が差し迫っていると訴えました。
若者らは「化石燃料企業は人権を侵し、私たちの農業や漁業をこわし、気候変動の被害にさらしている。こんな活動にノーだと言おう」と演説。「企業を追い出せ」「民衆に力を」とコールしました。
アフリカからの参加者は「世界では日々、海面が上昇し、(異常高温による)大火災が起き、人々の土地が失われていく」と指摘。
ブラジルから参加したアマゾン先住民族の若者らは、「あなた方(先進国)に聞きたい。私たちの命は、あなたにとってどれほど問題なのか。あなた方の生活は、私たちの暮らしより重いのか」と語り、「気候ではなく、世の中のシステムを変動させよう」と呼びかけると、参加者から大きな拍手が起きました。