2018年12月8日(土)
金融庁 15年に不正把握
スルガ銀融資 宮本徹議員が質問
衆院財務金融委
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日本共産党の宮本徹議員は7日の衆院財務金融委員会で、不動産投資で組織的な不正融資を行ったスルガ銀行について金融庁の監督責任を追及しました。
同銀は不動産会社と結託し、シェアハウスやアパート投資などで顧客の通帳改ざんや不動産価格の偽装などを展開。不動産会社が倒産するなか、顧客は多額の借金に苦しみ、自殺者まで出ています。
宮本氏は「なぜ金融庁は見抜けなかったのか」として、金融検査の方針転換で2012年以降定期的な検査をしていないと指摘。金融庁は宮本氏の質問に対し、15年1月には同銀の不正融資の苦情があったことを明らかにしました。宮本氏は早い段階で苦情が寄せられていたにもかかわらず金融庁は調査せず、前長官は高い利益率をあげる同銀を称賛していたと批判しました。
また宮本氏は、同銀行が債権放棄する際、被害者に過大な税金がかかると指摘し「金融庁の検査見逃しによる被害者。対応を考えるべきだ」と求めました。麻生太郎財務相は「必要に応じて対応する」と答弁しました。
宮本氏は、過剰な行員へのノルマ押し付け、必要もない顧客へのリスク商品の販売や貸し付けの是正を迫り、麻生財務相は「不適切なものがあれば必要な改善を促していく」と答えました。