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2018年11月23日(金)

来春実施 米韓演習 規模を縮小

米国防長官「北との外交損なわない」

 【ワシントン=池田晋】マティス米国防長官は21日、毎年春に行われている米韓合同の野外機動訓練「フォール・イーグル」について、「(北朝鮮との)外交を損なわないレベルにとどめるため、再編成されているところだ」と述べ、北朝鮮との非核化交渉に配慮して、来年春については例年よりも規模を縮小する意向を示しました。記者団に語りました。

 米朝は年明けに2回目の首脳会談を開催するべく調整を続けており、米韓両政府はすでに今年12月に予定されていた定例の合同軍事演習「ビジラント・エース」の中止を決定。2019年に予定される演習については、今年12月1日までに実施の可否を判断するとしていました。

 米韓両軍は毎年2~4月、朝鮮半島有事を想定し、「フォール・イーグル」と指揮系統を確認する「キー・リゾルブ」を実施。昨年は米軍約1万1500人、韓国軍約29万人が参加したものの、2~3月の平昌冬季五輪・パラリンピックに配慮して時期を延期し、原子力空母・戦略爆撃機を派遣しない、期間を短縮するなど、対話ムードに配慮した内容で実施されました。

 ただ、北朝鮮側はすべての軍事演習を中止するよう求めており、規模を縮小して実施しても反発する可能性があります。マティス氏は具体的な実施内容には言及しませんでした。


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