2018年11月4日(日)
五輪共催の意向伝達へ 32年夏季
韓国と北朝鮮 当局者一致
韓国と北朝鮮のスポーツ当局者は2日、北朝鮮南西部・開城にある南北共同連絡事務所で実務会談を開き、2032年の夏季五輪を共同開催する意向を伝える書簡を国際オリンピック委員会(IOC)に送ることで一致しました。両者が共同報道文を発表し、明らかにしました。
五輪の共同開催誘致は、今年9月に行われた韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領と北朝鮮の金(キム)正恩(ジョンウン)国務委員長の首脳会談で交わした「平壌共同宣言」に盛り込まれていたもの。IOCのバッハ会長は共同宣言の翌日、歓迎の立場を明らかにしていました。
32年の五輪には、インドネシア・ジャカルタや中国・上海などが誘致希望を表明しています。
また会談では、来年1月にドイツとオランダが共同開催する世界男子ハンドボール選手権で南北合同チームを結成することが決まりました。韓国メディアによると、国際ハンドボール連盟(IHF)は、合同チームを積極的に後押し。今年6月から議論を行い、合同チームが実現した場合、各国16人の選手エントリーを、合同チームは4人増やす考えを明らかにしていました。
会談には、韓国側から文化体育観光省の盧泰剛(ノテガン)第2次官、北朝鮮側から体育省の元吉宇(ウォンギルウ)次官が、それぞれ首席代表として出席しました。