2018年10月18日(木)
理論交流会議 終わる
日越共産党 活発に議論
【カントー(ベトナム南部)=井上歩】カントー市で開かれていた日本とベトナム両共産党の第8回理論交流会議が17日、2日間の議論を終え閉幕しました。「現代におけるマルクス主義の生命力」をテーマに、両党代表団長の基調報告のほか、双方から計11人が報告しました。
各報告にもとづく討論では、ベトナムのドイモイ(刷新)政策の現状と課題や日本の議会の多数を得ての革命などについて活発に質問が出され、参加者が回答や意見を述べました。
閉会あいさつで、ベトナム共産党のブ・バン・ヒエン中央理論評議会副議長は、「率直、オープン、科学的な精神で、実践的で有意義な知見を共有できた」と述べ、日本共産党の田中悠書記局次長(団長)も、「マルクス主義の生命力をお互いの立場からさまざまな面で確認できた」と語り、交流会議の成功と両党関係の強化をともに確認しました。
日本共産党代表団は16日夕、ベトナム共産党カントー市党委員会の指導部と会談しました。
交流会議での発言者とテーマは以下の通り。
〈日本側〉
「マルクスを研究する新たな条件と探求の成果」 山口富男幹部会委員
「マルクスの民族自決、平和の問題での探求と日本共産党の国際活動」 田川実国際委員会事務局長
「日本経済の現状をどう見るか」 谷本諭政策委員会委員
「日本共産党綱領と科学的社会主義をどう党内で学習しているか」 村主明子学習教育局次長
〈ベトナム側〉
「マルクス主義と現代世界」 ブ・バン・ヒエン中央理論評議会副議長
「現代におけるマルクス主義の活用、補充と発展」 チャン・バン・フォン・ホーチミン国家政治学院教授
「新しい情勢でマルクス・レーニン主義を守る」 レー・ヒュ・ギア中央理論評議会元副議長
「ベトナム革命の実勢へのマルクス・レーニン主義の活用」 グエン・クオック・ズン中央理論評議会委員
「ドイモイと創造の精神での社会主義建設。現在のカントーでの実践から」 マイ・タイン・ザン・カントー市党常務委員