2018年9月30日(日)
日本の憲法改定懸念
マレーシア首相“平和促進に逆行”
【ニューヨーク=遠藤誠二】マレーシアのマハティール首相は28日、国連本部で記者会見し、安倍政権が掲げる日本国憲法9条改悪について、「憲法が改定されたら、平和を促進するかわりに逆行するステップに進むことになると考える」と、くぎを刺しました。
マハティール首相は8月に訪日した際に、日本の平和憲法にならいマレーシアの憲法を改定したいとの考えを示していました。同首相は28日の会見で、日本は憲法で戦争の放棄が規定されていることなどを指摘したうえで、「別の一部の人々は、戦争をしてはならないという日本の憲法規定を取り除き、国際的な軍事作戦、多分、攻撃的なものに参加できるようにさせようとしている」と懸念を表明しました。
同首相は「私は依然として、戦争をしてはならないという日本の現行の憲法に従いたい。私は戦争を行いたいとは考えていない」と語りました。