2018年9月15日(土)
南北、首脳合意へ論議
軍事実務会談を開催
韓国国防省は14日、報道資料を発表し、13~14日に板門店の北朝鮮側施設「統一閣」で行われた南北軍事実務会談の結果を明らかにしました。18日から平壌で開かれる南北首脳会談では、朝鮮半島の軍事的な緊張緩和策などを盛り込んだ軍事分野の「合意書」が締結される見通しで、その内容について実務的な協議を行いました。
韓国からの報道によると、非武装地帯(DMZ)内での見張り所の実験的な撤収や朝鮮戦争での戦死者の遺骨の共同発掘、板門店の共同警備区域(JSA)の非武装化などは大枠で一致したものの、黄海上の軍事境界線にあたる北方限界線(NLL)一帯に「平和水域」をつくる問題では、北朝鮮側がNLLを軍事境界線と認めない従来の立場を表明、異論を唱えたとみられます。
国防省の当局者は「ほとんど議論を終えた状態だが、合意書の草案が用意されたわけではない」と述べました。
実務会談には韓国から国防省のチョ・ヨングン北朝鮮政策課長(大佐級)、北朝鮮からオム・チャンナム陸軍大佐が首席代表として出席しました。
(栗原千鶴)