2018年9月9日(日)
豊洲 第三者の安全検証必要
日本科学者会議が要望
日本科学者会議東京支部は6日、小池百合子知事あてに「安全性の徹底的な検証なしの豊洲市場への移転の中止を求める」要望書を提出し、第三者による安全性の検証や情報公開などを都に求め、科学者会議としても、豊洲市場を立ち入り検査したいと要望しました。応対した野田数知事政務担当特別秘書は「知事に責任を持って伝えます」と答えました。
工学博士の石渡眞理子代表幹事が趣旨説明。豊洲新市場の地下水からは今もベンゼンなどの有害物質が検出され、建物の脆弱(ぜいじゃく)性や使いにくさなど抜本的な問題解決には、何ら手つかずのまま移転準備が進められていると指摘。さらに、汚染対策の追加工事後の市場地下ピットの床に水染みが発見されたことについて、汚染水が流れ込んだ可能性があるとして、専門家を入れた第三者機関による徹底的な検証が必要だと強調しました。
薬学博士の池上幸江・大妻女子大学名誉教授は、厚生労働省で食の安全に深くかかわってきた経験から、このまま移転を「見切り発車するのはとんでもない」と語りました。
農学博士の多羅尾光徳・東京農工大学准教授は、都民への信頼回復には、情報をオープンにして、第三者による検証を行うことが必要だと述べました。
日本共産党のあぜ上三和子、尾崎あや子両都議が同席しました。