2018年8月26日(日)
東京医大不正入試
成績開示、受験料返せ
弁護士ら相談 電話鳴りやまず
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東京医科大学が医学部一般入試で女性受験者などの点数を操作し、合格者数を抑えていた問題で、有志の弁護士らによる「医学部入試における女性差別対策弁護団」は25日、電話窓口「医学部入試における女性差別のための緊急ホットライン」を行いました。
窓口が始まってすぐ、同大を受験した人や、その家族からの電話が鳴りやまず、8人の弁護士らは3時間の受付時間内に55件の相談に応じました。
最も多いのは成績の開示や受験料の返還を求めるもので、「(不合格は)自分が悪かったと諦めていた」「知っていれば受けなかった」など電話口で悔しさや憤りを訴える声もありました。
弁護士らは受験者の要望を聞きとり、個別の面談を設けるなどの対応をしました。
弁護団の折井純弁護士は「予想以上に多くの相談があった」と話し、「多くの人が、自分がなぜ落ちたかを知りたいと同時に、医学界や社会全体に問題意識を持っている」と反響の背景を語りました。
同弁護団事務局長の山崎新(あらた)弁護士は「自分が被害者か分からないとの相談もある。匿名でもかまわないので、まず相談を。引き続きメールなどで相談を受け付ける」と話しました。