2018年8月26日(日)
米国務長官の訪朝中止
大統領指示 対中貿易摩擦理由に
【ワシントン=遠藤誠二】トランプ米大統領は24日、ポンペオ国務長官に対し、来週予定していた北朝鮮訪問を取りやめるよう指示したと明らかにしました。ポンペオ氏は23日、北朝鮮の非核化にむけた協議のため訪朝すると発表していました。
トランプ氏は24日、この問題で数回にわたりツイッターに投稿。「ポンペオ長官に今回は北朝鮮に行かないよう伝えた。朝鮮半島の非核化にむけ十分な進展がはかられるとは思えないからだ」と表明しました。
その理由について、「われわれが中国に対してより厳しい貿易政策をとっているので、中国がかつてのように非核化の進展に協力するとは思わない」と説明。北朝鮮に影響力を持つ中国が、米中貿易摩擦を理由に朝鮮半島の非核化を支援しないとの見方を示しました。
その上でトランプ氏は、「ポンペオ長官は近い将来、北朝鮮に行くことを心待ちにしている。おそらく中国との貿易関係が解決されてからだ」と投稿。北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長に対して「よろしくと伝えたい」と述べ、「近々、会えることを楽しみにしている」とのメッセージを送りました。