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2018年8月16日(木)

女性元補佐官に人種差別発言

トランプ氏

 【ワシントン=遠藤誠二】トランプ米大統領は14日、アフリカ系アメリカ人女性の元大統領補佐官を「犬」と表現しました。あからさまな人種差別、女性差別の発言です。

 差別的言動は、昨年、補佐官を解任されたオマロサ・マニゴールト氏に対するもの。同氏は14日、大統領に関する暴露本を発売しました。米マスコミは、トランプ氏がアフリカ系アメリカ人などの人種的少数派を蔑視する発言を行ったとの同著書の一部内容を報じました。トランプ大統領は同日、「ケリー氏(大統領首席補佐官)が、あの犬を早くクビにしたのは良かった」と、ツイッターに投稿しています。

 マニゴールト氏はこの間、米ニュース番組に出演し、ケリー首席補佐官から、ホワイトハウスのシチュエーションルーム(作戦司令室)に呼び出されて解雇を通告された事実を暴露しました。マニゴールト氏が、そのやりとりを録音していたことからトランプ政権の危機管理のずさんさも問題視されています。

 トランプ大統領はこれまでにも、ホワイトハウスでの会合で、アフリカや中米の国を蔑視する発言を行い、白人至上主義グループの行動を擁護するなど、大統領の資質が疑われています。

 アフリカ系アメリカ人のウィルソン下院議員(民主党)は、「どうしたら人のことを犬といえるのか?」と批判しました。


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