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2018年8月16日(木)

非核化へ 米朝は行動を

韓国大統領 光復節で演説

 韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領は15日、ソウル市内で開かれた日本の植民地支配からの解放記念日である「光復節」の記念式典で演説し、朝鮮半島の迅速な非核化に向けて米朝双方が行動することを求め、北東アジアにおける多国間の平和体制構築について語りました。

 文氏は、6月の米朝首脳会談に言及し、「朝鮮半島の平和と繁栄は、両首脳が世界と交わした約束だ」と強調。北朝鮮の完全な非核化の履行と、それに相応する米国の包括的な措置が行われることを呼び掛けました。さらに、南北関係が良好の時期に北朝鮮との非核化合意がなされたことに触れ、「南北の発展こそが朝鮮半島の非核化を促進させる原動力になる」と力説しました。

 文氏はまた、2度の大戦を経験したヨーロッパで1951年に創設された「石炭鉄鋼共同体」が、欧州連合(EU)の母体になったことを紹介。北東アジア6カ国(韓国・北朝鮮・日本・中国・ロシア・モンゴル)と米国が共に行う「東アジア鉄道共同体」を提案し、「この協力は、北東アジアの多国間平和安保体制に向かう起点となる」と語りました。

 日韓関係については、「安倍晋三首相と未来志向的に発展させていき、朝鮮半島と北東アジアの平和繁栄のため、緊密に協力していくことにした」と表明し、「この協力は結局、日朝関係の正常化に導いていくだろう」と期待を示しました。


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