2018年8月3日(金)
核兵器禁止条約の発効へ
原水爆禁止世界大会国際会議始まる
朝鮮半島非核化 世論で前進を
原水爆禁止2018年世界大会・国際会議が2日、広島市で始まりました。歴史的な核兵器禁止条約の採択から1年。条約発効と、朝鮮半島の非核化の実現にむけて各国の世論と運動をどう前進させるかを交流します。
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主催者あいさつした世界大会実行委員会の野口邦和運営委員会共同代表は、「核兵器のない平和で公正な世界のために着実に歩みをすすめた」とのべ、一日も早い発効を求めていくと語りました。
朝鮮半島の非核化などの実現にむけて、「関係各国と国際社会の協力が重要だ」と指摘。安倍政権に「核の傘」依存の見直しと、条約への署名と批准を迫ろうと訴えました。
日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)の大下克典事務局次長はあいさつで、条約に背を向ける日本政府に対して「核の傘を理由に反対するとは何たることか」と批判。参加者に「ヒバクシャ国際署名をうずたかく積み上げよう」と呼びかけました。
第1セッション「核兵器の非人道性、ヒバクシャのたたかい」では、広島・福島生協病院の藤原秀文理事長、広島県被団協の吉岡幸雄副理事長、韓国被爆者協会の金成云(キム・ソンウン)さんらが発言。「被爆者は生き地獄が今なおフラッシュバックする。被爆者の苦しみの一つだ」(藤原氏)と告発しました。
第2セッション「核兵器禁止・廃絶と市民・運動の役割、核兵器禁止条約の推進」では、原水爆禁止日本協議会(日本原水協)の安井正和事務局長、米、英、仏、韓の各国市民の代表が「この問題は国際的に解決しなければならない。団結して立ち向かおう」(英・核軍縮運動〈CND〉レイチェル・メリー氏)と討論。日本共産党の緒方靖夫副委員長(世界大会議長団)が発言しました(要旨)。