2018年6月18日(月)
「銃規制へ行動しよう」
米高校生がバスツアー開始
【ワシントン=遠藤誠二】今年2月に起きた銃乱射事件で多数の犠牲者を出した米フロリダ州パークランドの高校生が15日、「私たちの命への行進―変革の道」と名付けた平和行進(バスツアー)を中西部イリノイ州シカゴでスタートさせました。全米の高校はこの日が学年最終日。運動に参加している高校生はこれから3カ月、「今、銃規制にむけ行動する時だ」と訴えて回ります。
地元紙によると、シカゴでは同日、地元のカトリック教会が毎年行っている暴力反対の行進が行われ、バスツアーはそれに参加。行進前の集会では「もうたくさんだ」と書かれたそろいのシャツを着て、銃規制法の改正を求めました。
ツアーは6月中、中西部9州15カ所を回った後、7、8月に東海岸と西海岸、地元フロリダ州など計75カ所を訪問し、各地で銃規制強化を国民に呼び掛けます。
2月14日に発生した事件で、パークランドのマージョリー・ストーンマン・ダグラス高校の生徒・教師17人が命を落としました。米国では、学校を含め銃による無差別殺人事件が後を絶たず、深刻な問題になっていますが、トランプ大統領や共和党議員は根本的な銃規制に消極的です。
パークランドの高校生たちは3月25日、首都ワシントンで大集会を開催し、厳格な銃規制の実現を呼び掛けました。11月の中間選挙にむけ、行動を続ける構えです。