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2018年6月9日(土)

日朝首脳会談に意欲 首相

「拉致」提起 改めて要請

 【ワシントン=池田晋】安倍晋三首相は7日の日米首脳会談後の共同記者会見で、2004年以来途絶えている日朝首脳会談の実現に意欲を示しました。

 首相は拉致問題について「安倍内閣の最重要課題だ。それに資するような日朝協議を行いたい。最終的には、私と金正恩(キムジョンウン)委員長との間で解決しなければならないと決意している」と表明。「核・拉致・ミサイル問題の解決につながる形で首脳会談が実現できればよいと考えている」と述べました。

 さらに、「(02年の)日朝平壌宣言にもとづき、不幸な過去を清算し、国交を正常化し、経済協力を行う用意がある」と述べ、国交正常化後の経済協力に言及しました。

 同時に首相は、米朝首脳会談で拉致問題を提起するよう改めて要請。トランプ米大統領が「必ず取り上げる」と約束したことに対して、「提起すると約束してもらったことをうれしく思う」と述べました。

 日本側は拉致問題を提起するよう繰り返し米側に要請してきましたが、「米国頼み」との批判が相次いでいました。

 日米首脳は通商問題に関し、茂木敏充経済再生担当相とライトハイザー米通商代表による新たな貿易協議(通称・FFR)を7月に開催することを確認しました。


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