2018年6月2日(土)
マルクス生誕200年記念
森原氏発言 ネパールで国際セミナー
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マルクス生誕200年を記念する国際セミナーが5月30、31の両日、ネパールの首都カトマンズで開かれました。日本共産党の森原公敏常任幹部会委員・国際委員会副責任者が初日の全体会で「カール・マルクスの革命論の発展」と題して発言しました。同国政権与党のネパール共産党が主催したセミナーには、アジアを中心に18カ国の23政党・政治組織が参加しました。
初日冒頭の基調演説で、ネパール共産党のシャルマ・オリ共同議長(同国首相)は、「人民の複数制民主主義」の基本路線を堅持し、あくまで平和的な手段で国家建設に取り組むと強調しました。
森原氏は、マルクスとエンゲルスの著作からの引用を示し、2人が多年にわたる研究とたたかいの実践を経て、「多数者による多数者のための革命」(多数者革命)の考えに到達したと指摘。その上で、日本共産党がこの多数者革命論に基づいて、議会で多数を獲得し、国民の納得を得ながら段階的な社会発展の方向をめざしていることを紹介しました。
森原氏の発言後、参加者からは「初めて知る分析だ。非常に興味深い」「あなたの意見に賛成だ」「発言原稿の全文がほしい」などの反応が寄せられました。
ネパール共産党は今年5月、ネパール統一共産党(UML)と、かつての毛沢東主義派共産党のうち武装闘争放棄を定めたネパール共産党(MC)とが統合して創設。国会で約3分の2の議席を占めています。
森原氏は、オリ氏をはじめ元首相のネパール氏、ポカレル国防相ら旧知のネパール共産党指導部と相次いで懇談。参加した各国の政党と意見交換しました。(カトマンズ=佐伯一郎党国際局員)
参加した政党・政治組織の所属国は次の通り。ネパール、オーストラリア、バングラデシュ、ブラジル、中国、ドイツ、インド、日本、北朝鮮、ラオス、モロッコ、ロシア、南アフリカ、スリランカ、米国、ベトナム、ベネズエラ、ザンビア。