2018年5月31日(木)
森友疑惑 佐川氏らを告発
上脇教授ら公用文書毀棄容疑で
大阪
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学校法人「森友学園」(大阪市)への国有地売却をめぐり、財務省が学園との交渉記録を廃棄した問題で、上脇博之神戸学院大学教授らは30日、佐川宣寿・前理財局長らを公用文書毀棄(きき)容疑で大阪地検特捜部に告発しました。
告発状によると、国有地の低額での売却に安倍昭恵首相夫人が関与した事実を隠蔽(いんぺい)するため、昨年2月以降に佐川氏と政府職員が学園との交渉記録を廃棄した可能性が高いとし、「背任罪、公文書変造罪に加えて公用文書毀棄まで行っており、民主主義国家で許されない」と、徹底的な捜査と真相の解明を求めています。
被告発人には佐川氏の他、政府職員が氏名不詳で含まれています。
上脇氏は「廃棄したとされる文書は極めて重要なもので、国には説明責任がある。それにもかかわらず廃棄したということは、根幹である民主主義を否定していること」と批判しました。そのうえで、「これが立件されなければ、今後不都合な内容が書かれたものを、政治家が平然と『廃棄しろ』と言ってくるのが目に見えている」と危機感を述べました。