2018年5月15日(火)
米大使館のエルサレム移転
パレスチナ全土で抗議
【ラマラ(パレスチナ・ヨルダン川西岸)=小玉純一】トランプ米政権は14日、在イスラエル米国大使館をテルアビブからエルサレムに移転しました。これに先立って、イスラエルのネタニヤフ首相は13日、エルサレムで米国大使館のエルサレム移転を祝う夕食会を催しました。
ロイター通信によるとイスラエルは同国内に外交使節団を置く86カ国のすべてを招待しました。しかし参加を表明したのは33カ国にすぎず、大部分の国が欠席し、西欧諸国からは一カ国も参加しませんでした。
パレスチナ通信によると、パレスチナ自治政府のマフムド報道官は、米国大使館移転を翌日に控えた13日に声明を発表し、イスラエルの占領継続と米国のエルサレム首都認定を「国連諸決議の無視だ」と批判。東エルサレムをパレスチナの首都と認めるよう各国に呼び掛けました。