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日本共産党

2018年5月13日(日)

カジノ依存症 体験談にどよめき

“負けてもやめられない”

愛知県弁護士会シンポ

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(写真)平井宏和弁護士(右)のインタビューに答え、ついたて越しにギャンブル依存症の体験を語る男性=12日、名古屋市内

 愛知県弁護士会(木下芳宣会長)は12日、シンポジウム「カジノ作って本当に大丈夫?」を名古屋市内で開き、市民ら100人が参加しました。

 同県では、県や地元経済界の一部から、中部国際空港がある常滑市へのカジノ誘致論が急浮上しています。

 木下会長は「愛知県でもIR(カジノを中核とする統合型リゾート)の導入が検討されています。カジノ実施法案の問題点、ギャンブル依存症対策について考える機会にしたい」とあいさつしました。

 日弁連カジノ・ギャンブル問題検討ワーキンググループ座長の新里宏二弁護士がカジノ実施法案の問題点を報告。鳥畑与一静岡大学教授が「露呈するカジノ合法化の矛盾」と題して講演しました。

 韓国のカジノでギャンブル依存症に陥った元IT企業経営者の男性が、ついたて越しに平井宏和弁護士のインタビューを受ける形で体験を語ったコーナーでは、「どんなに負けても、やめない限りはいつか取り返すチャンスがあると考え、やめられなかった」という言葉に、会場はどよめきました。(別項)

 成見暁子弁護士は、政府のギャンブル依存症対策がまったく不十分であることを批判しました。

VIP待遇→借金1000万円超で自己破産

韓国のカジノでギャンブル依存症

元IT企業経営者の男性

 カジノに初めて行ったときは、掛け金もこづかい程度で、当然負けました。そのとき、VIP(賓客)待遇を受けられるカードを作りました。

 会社の資金繰りに困ったときに、40万円を150万円に増やすことができないかとカジノにいくことを思いつき、このときそれが成功しました。今考えれば、これがよくなかった。その後、三十数回カジノに通い、1000万円を超える借金をつくり、自己破産しました。

 カジノでは、ある程度お金を賭ける人は韓国までの飛行機代も、空港からのリムジンの送迎もただです。賭けている間は食事もただでぜいたくざんまいが許される。こんなサービスは日本では味わえません。

 24時間営業で、2日でも3日でも賭け続けることができる。疲れから思考力も失い、結局は負けてしまう。負けても「やめない限り取り返すチャンスはある」という気持ちになる。カジノにいる間は、現実逃避ができる。

 日本にカジノができれば、まだカジノを知らない人がディズニーランドへ行くような気持ちで行ってハマったりするでしょう。カジノは無い方がいい。


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