しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

2018年5月13日(日)

中国・四川大地震10年 現地ルポ

「娘亡くしたこと 一生の悲しみ」

写真

(写真)四川大地震で被災した中学校跡地に設けられた祭壇に献花する人たち=12日、四川省アバ・チベット族チャン族自治州汶川県映秀(釘丸晶撮影)

 【映秀(中国・四川省)=釘丸晶】中国・四川大地震から12日、10年となりました。震源地で被害の大きかったアバ・チベット族チャン族自治州汶川(ぶんせん)県映秀では朝から多くの人が訪れ、被災跡地の学校に設けられた祭壇や街を望む高台の共同墓地で献花する人や、犠牲者を弔う紙のお札を燃やす姿が見られ、街の中では追悼の爆竹の音が響いていました。

 共同墓地には犠牲者一人一人の名前が刻まれています。9歳で地震の犠牲になった娘の名前の前で涙ぐんでいた女性(44)は、「娘を亡くしたことは一生の悲しみだ」と話しました。

 地震が起きた当時、その時間帯は、外での体育から教室内の授業に変わりました。3階の教室から逃げきれずに地震の犠牲になりました。20人の児童のうち生き残ったのはわずか6人。教師2人も犠牲となりました。

 女性は「現在、13歳の娘と8歳の息子がいるが生活は厳しい。子どもたちの成長だけが希望だ」といいます。

 (関連記事)


pageup