2018年5月1日(火)
「非核化行程示す準備」
北朝鮮表明 米側明かす
金・ポンペオ氏会談時
【ワシントン=池田晋】ポンペオ米国務長官は29日放送の米ABCテレビとのインタビューで、4月初めに北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長と秘密会談を行った際に、金氏が「非核化の行程を示す準備がある」との意向を示していたことを明らかにしました。また、拘束中の米国人の問題に加え、非核化を検証する「仕組み」についても北朝鮮側とすでに議論したと述べました。
ポンペオ氏は、国務長官就任前の極秘訪朝について、米朝首脳会談の下準備として、トランプ大統領の目的が達成できるかどうかを見定めるためのものだったと説明。北朝鮮との議論は「生産的なものだった」とし、「(目標を達成する)真の機会がそこにあると信じている」と米朝首脳会談の成功に改めて自信を示しました。
また、ポンペオ氏は極秘会談で「金氏は非核化について話し合い、その目標を達成するための行程を示す用意がある」と言及したと指摘。「私は米国人拘束者の解放について話をし、それから、完全で、検証可能、不可逆的な(非核化の)メカニズムとしてどのようなものがありえるかについても相当議論した」と述べました。
非核化の検証方法をめぐっては、「非核化の達成を証明する諸段階が必要になる」と説明。「約束や言葉は真に受けず、行動を求めることになる」とも述べ、過去の試みとの違いを強調しました。