2018年4月22日(日)
銃規制求め全米2600カ所
高校生ら再び教室飛び出す
私たちが選挙で変える
【パークランド(米フロリダ州)=池田晋】生徒と教師13人の命が銃で奪われた米コロラド州コロンバイン高校の乱射事件から19年を迎えた20日、全米の高校生らが再び教室を飛び出し、銃規制の強化を訴えました。主催者によると、全米2600カ所以上でデモが発生。2月に東南部フロリダ州で銃乱射事件が起きて以降広がり続ける高校生を中心とした運動は、「投票して変える」と11月の中間選挙を見すえています。
2月に17人が死亡する惨劇が起きたフロリダ州パークランドのマージョリー・ストーンマン・ダグラス高校では、銃暴力への抗議を象徴するオレンジ色のTシャツを着た生徒らが一斉に校舎を飛び出しました。事件後、生徒の所持品が確認できるよう学校が導入した透明ビニールのリュックサックを背負った生徒もいます。
アンジェリーナ・ラーゾさん(18)は学校側がデモを容認せず、懲罰の可能性もあるとしたため、「学校も…友達も…いま行動して!」と書いたプラカードを手に校外へ。「どこにいようと、誰だろうと銃で殺されうる。みんなで行動する時だ」と力を込めました。
デビッド・ホッグさん(18)は「(コロンバイン高校の事件から)19年後も事件が続いていることが、なぜ行動しないといけないかを示している。僕はもう投票できる。私たちが変えないといけない」と友人らにも有権者登録を呼びかけました。
米メディアによると、2月の事件以降、生徒らが自ら組織した全米規模のデモはこれで3回目になります。
「全米学校退席デモ」と名づけられた今回のデモは、平日の午前10時から開始。「もうたくさんだ」「今度は私?」などと書いたカードを手にした生徒らが校庭や街頭に繰り出しました。
首都ワシントンでは、ホワイトハウス前で犠牲者13人の名前が読み上げられる間、参加者は沈黙して座り込みました。