2018年4月19日(木)
朝鮮戦争終結に賛意
日米首脳会談でトランプ氏
【パームビーチ(米フロリダ州)=池田晋】トランプ米大統領は17日(日本時間18日)、米南部フロリダ州パームビーチで安倍晋三首相との首脳会談に臨みました。トランプ氏は会談の冒頭、27日に行われる南北首脳会談を念頭に、「韓国は北朝鮮と会談し、朝鮮戦争を終わらせようとしている。私はそれに賛同している」と述べ、南北会談で朝鮮戦争の終戦を議題とすることに強い賛意を示しました。さらにトランプ氏は「人々は朝鮮戦争が終わるとは思っていなかったが、今、それが進行している」との見通しを示しました。
朝鮮戦争は1950年6月に開戦し、53年7月、米軍を主体とした国連軍と中国・北朝鮮軍との間で休戦協定が交わされ、現在も終わっていません。仮に休戦協定が平和体制に移行すれば、北東アジアの安全保障環境は歴史的な転換点を迎えることになります。北朝鮮の核放棄にも直結する動きです。
また、トランプ氏は米朝首脳会談が6月上旬までに開かれる見通しを改めて示した上で、会談の実現に向けて「非常に高いレベル、極めて高いレベルで北朝鮮との直接対話を始めた」と話しました。
首脳会談の開催場所については、まだ決まっていないとする一方、候補地として「5カ所を選んだ」と言及。具体的な地名は明かさなかったものの、米国内は候補に含まれないとしました。一方、「物事がうまく進まず、会談が開かれないこともありうる」とも語りました。
一方、トランプ氏は米朝会談で、北朝鮮による日本人拉致問題を「取り上げる」と表明。「日本のためにベストをつくす」と述べました。日米首脳会談は18日(同19日)まで行われます。