しんぶん赤旗

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日本共産党

2018年4月1日(日)

難民帰還求めデモ

ガザで数万人

イスラエル軍が16人殺害

 【カイロ=小玉純一】パレスチナのガザ地区で30日、パレスチナ難民の帰還を求める「帰還大行進」が始まりました。イスラエルとの境界沿いの5カ所に、合わせて数万人が集まり、パレスチナの旗を掲げました。


 イスラエル軍が、境界に近づいた参加者に発砲し、少なくとも16人を殺し、1400人以上を負傷させました。

 イスラエル紙によると、武装したパレスチナ人2人とイスラエル兵の銃撃戦があり、イスラエル軍が、ガザ地区を実効支配する武装政治勢力ハマスの拠点3カ所を狙って砲撃。戦闘機でも空爆しました。

 「行進」が始まる前の早朝、イスラエル軍戦車が砲撃し、パレスチナ人1人を殺しています。

 イスラエル紙が31日未明に伝えたガザの保健当局の話によると、負傷者の内訳は実弾で758人、ゴム弾で148人、催涙ガスで422人などとなっています。イスラエル軍は小型無人機で催涙ガスを投下しました。

 同軍のアイゼンコット参謀長は28日、イスラエルのメディアに、「行進」でイスラエルへの侵入やフェンスの損害を許さないとして、狙撃手100人以上の配置を明かしていました。

 「行進」はパレスチナの活動家たちが呼びかけました。参加者が集まった5カ所にはテントを設け、故郷の村々の名前を記しました。1948年5月14日のイスラエル建国で約70万人が故郷を追われたナクバ(大災厄)を記す5月15日までテントを拠点に行動する予定。イスラエルは一貫して難民帰還を拒否しています。

 「行進」の初日、30日はパレスチナ人にとって「土地の日」でした。1976年のこの日、パレスチナ人数千人がイスラエルの土地没収に抗議し、イスラエル兵が6人を殺害。パレスチナ人は毎年、集会・デモを催してきました。30日はヨルダン川西岸でも「土地の日」の行動がありました。


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