2018年3月30日(金)
南北・米朝会談を歓迎
米平和活動家ら 3首脳に公開書簡
核問題解決へ一致点追求を
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100人を超える米国の反核・平和団体の代表や学者が28日、トランプ米大統領と韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の3氏に公開書簡を送りました。北朝鮮の核問題の解決に向けて「たゆまず根気よく一致点を追求」するよう求めました。
反核団体「廃絶2000」のジャッキー・カバソさんが同日、ニューヨークの国連本部で記者会見して発表しました。
書簡は南北、米朝それぞれの首脳会談を「現在の危機を決定的に回避する真剣なプロセスの始まりとなりうる」と歓迎。3首脳が指導力を発揮すれば、「紛争の関係国が平和条約を締結する基盤をつくることができる」と指摘し、平和条約の締結に向けて「大胆な措置をとるよう」促しました。
北朝鮮が核・ミサイル実験の停止の表明や米韓軍事演習に理解を示すなど「寛容さと柔軟さ」を発揮したと評価。米韓に軍事演習の無期限延期を要請し、和平協議の環境を整えるよう促しました。
平和条約が締結となれば、米側も「最終的には、非核化に取り組まなければならない」として、NPTに基づく核軍縮の義務を果たすよう求めました。
書簡は南北、米朝の対話は、韓国や日本が米国の核の傘から抜け出し、北東アジア非核地帯が実現される可能性を秘めていると指摘しています。
(鎌塚由美)