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日本共産党

2018年3月16日(金)

銃より私たち守って

フロリダ銃乱射事件から1カ月

全米高校生、規制強化へ行動

 【ワシントン=遠藤誠二、池田晋】死者17人を出した米フロリダ州パークランドの高校での銃乱射事件から1カ月となる14日、全米で2800校を超える高校の生徒らが参加して、銃規制強化を求めるデモや行動に取り組みました。


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(写真)14日、米東部メリーランド州の高校からワシントンの連邦議会議事堂前にかけつけた生徒(池田晋撮影)

 事件のあったパークランドのマジョリー・ストーンマン・ダグラス高校はじめ、ニューヨークやアトランタ、セントルイス、シアトル、ロサンゼルスなど各地の高校で、午前10時から生徒が授業を中断し、「ウオークアウト(退席)」行動を実施。校庭などに集まり、犠牲者に黙とうするとともに、国家レベルでの銃規制強化を訴えました。

 首都ワシントンではホワイトハウス前に数百人の高校生が集結。「私たちの叫び声がきこえないの?」「銃は暴力が大好き。誰が代償を払う?」とのプラカードを掲げたり、「私を」「撃たないで」と左右それぞれの手のひらに書いて示したりして、連邦議会議事堂までデモ行進しました。

 ワシントン近郊のメリーランド州の高校からかけつけたマデリーン・クレイマーさん(17)は「あんな事件もう二度と起きてほしくない。議員たちが何を言おうと、私たちは行動をやめない」と決意を表明。「市民が大量殺人用の武器を手にできるなんていかれている。必要なのは単純に銃規制だ」と話しました。

 「銃ではなく、子どもを守って」と書かれたカードを手に同州から参加した高校生のアンドリアーナ・グッダムさん(17)は「先生は本当に支持してくれて、実際のところ校外に行くよう背中を押してくれた」と教師の支援を受け参加したと話しました。

 フロリダ州では9日、銃購入の年齢制限を18歳から21歳に引き上げることなど、銃規制を強化する州法が成立。ただ同法は、一部職員に学校への銃の持ち込みを認める内容も盛り込んでいます。

 全米ライフル協会(NRA)は憲法違反だなどとして、同州を提訴。トランプ大統領は「裁判の判決を見守る」と表明し、連邦政府として銃規制を進めることに後ろ向きの姿勢を示しています。


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