2018年3月10日(土)
小木曽編集局長、韓国・建国大学で交流
米朝対話「大きな変化」
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【ソウル=中川亮】韓国の建国大学の招待を受けて訪韓している小木曽陽司・赤旗編集局長は9日、同大KU中国研究院の韓仁熙(ハンインヒ)院長との対談をはじめ、大学関係者と親しく交流しました。韓氏との対談では、北朝鮮の核・ミサイル問題をめぐり米朝首脳会談への動きという新たな情勢のもと、熱心に意見交換しました。
建国大学は、約2万5千人が在学する国内有数の私学総合大学です。2015年10月に同大で、戦後70年、日韓国交正常化50年の記念事業の一環として日本共産党の志位和夫委員長の記念講演が行われ、これを契機に同大と党の交流が始まりました。今回の交流はそれに続く第2弾。17年8月に赤旗編集局編『語り継ぐ 日本の侵略と植民地支配』が同大KU中国研究院の翻訳学術叢書(そうしょ)の初回本として出版されたことがきっかけです。
小木曽氏は韓院長との対談で、「赤旗」創刊90周年の記念すべき年に招待をいただいたこと、翻訳本に韓氏から推薦の言葉を寄せていただいたことに感謝を述べました。
韓氏は「志位委員長が大変すばらしい講演をされました。大学でも本は好評で、マスコミもとりあげており、感謝しています」と述べ、今後も交流を続けていきたいと語りました。
米朝首脳会談に関し、韓氏は「朝鮮半島で大きな変化が起こっています。志位委員長、日本共産党がおっしゃっている『北東アジアの平和』にとって、ふさわしい日にお会いできました」と喜びました。小木曽氏が、同日発表されたばかりの志位委員長の談話「米朝首脳会談への動きを歓迎する」を伝えると、韓氏は「しっかり情勢をとらえた談話ですね」とうなずきながら答えました。
小木曽氏は、日韓の友好、北東アジアの平和に不可欠な土台となる歴史問題をめぐって、過去の侵略戦争と植民地支配に無反省な安倍晋三首相や、その問題でのメディアの弱点に言及しました。そうした中で歴史問題での「しんぶん赤旗」が果たすべき役割は大きなものがあると強調。戦前に侵略戦争と植民地支配に反対してきた唯一の新聞としての責任を自覚し、(1)侵略戦争と植民地支配の真実を明らかにし語り継ぐ(2)歴史を偽造する間違った言説に徹底して反論する(3)過去への無反省と結びついた憲法9条改定をはじめとする「戦争する国」づくりに反対する―紙面づくりに取り組んでいく決意を述べました。