2018年3月8日(木)
南北合意 国際社会が歓迎
韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領の特使と北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長が5日の会談で、南北首脳会談の開催など一連の合意に達したことを受け、国際社会から歓迎や肯定的評価の声が上がっています。
グテレス国連事務総長は6日、報道官声明を発表し、今回の合意に「勇気づけられた」と歓迎。「朝鮮半島の持続的平和や非核化に向けた真摯(しんし)な対話を再開する土台をつくるうえで、さらなる前進だ」と指摘しました。
トランプ米大統領は同日の会見で、北朝鮮が示した対話姿勢について「非常に前向きだ。(事態が改善すれば)世界、北朝鮮、朝鮮半島にとってとても素晴らしいことだ」と肯定的に評価しました。
今後の進展については「われわれは何かをしなければならない。状況を悪化させてはならない」と述べましたが、米朝首脳会談開催の可能性については言及を避けました。
中国外務省の耿爽(こうそう)副報道局長は同日夜、歓迎談話を発表。「これは半島全体の人民と関係各国の共同の利益に合致し、地域の平和と安定に役立つ」と強調し、「関係各国が歩み寄り、共に半島非核化と半島問題の政治的解決のプロセスの推進に努力するよう希望する」と表明しました。
欧州連合(EU)のモゲリーニ外相も6日、今回の合意について「励ましとなる進展」と歓迎。「EUが支援できる方法について検討する」と述べました。