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日本共産党

2018年2月14日(水)

平昌発鼓動

うれしさと、悔しさと 高木

 客席に手を振り、小さくガッツポーズ。あふれる涙を拭いながら、天をあおぎました。

 高木美帆選手にとって1500メートルは今季のワールドカップで4戦4勝を果たした得意種目。最終組に登場し、3組前を滑りトップのイレイン・ブスト選手(オランダ)に0・2秒差と迫る1分54秒55。銀メダルを手にしました。

 「高い緊張感を持って今日1日を過ごした」。序盤は慎重に入りつつも、終盤までペースを落とさず、集中力を保ちリンクを駆け抜けました。

 5歳からスケートを始め、8年前のバンクーバー五輪で15歳の代表に。高校3年間も代表に選ばれ、順風満帆の競技人生。しかし、2014年のソチ五輪で代表を逃しました。

 「慢心があった」と当時を振り返ります。「いままでと同じことをやっていれば、出場できると思っていた。チャレンジする気持ちを忘れていた」

 自分が変わらなければいけない―。

 食事を節制し、トレーニングに新しい要素を取り入れました。なにより五輪出場という目標から逃げない決意を固めました。

 レース後は、金メダルまで、あとわずかだったことを知り、喜びと、悔しさが入り混じったといいます。

 「メダルはうれしいけれど、それ以上にもっと行きたいという気持ちが出てきた。自分に自信と誇りを持って次のレースに臨んでいきたい」

 1000メートルと団体追い抜きの2種目で、さらなる高みを目指します。(栗原千鶴)


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