2024年11月17日(日)
インボイス増税ジャナイカ
東京・新宿 市民が税考えるイベント
田村委員長あいさつ
|
インボイス制度に反対し税金のあり方について考えるイベント「税ジャナイカ」が16日、東京・新宿駅前で行われました。主催は、フリーランスのライターや声優など幅広い市民でつくる同実行委員会。インボイス制度によって苦境を押し付けられるさまざまな分野の人によるトークや紙芝居、寸劇が行われ、街ゆく人の注目を集めました。
日本音楽家ユニオンの土屋学さんは、ミュージシャンの6割超はフリーランスで、制度を理解しないまま報酬から10%を引かれている人も多いと強調。「国は、クールジャパンと宣伝しながら日本の文化を衰退させようとしている」と告発しました。
東京土建一般労働組合の山本高明さんは、一人親方が多い建築業界は人手不足と物価高で苦しめられており、さらにインボイスで負担増だと批判。「インボイスによって発注側か受注側のどちらかが負担を被ることになり、業界に分断が持ち込まれている」と訴えました。
インボイス制度の廃止を求める税理士の会の湖東京至さんは「インボイス制度は更なる増税のための準備だ」と話しました。
日本共産党の田村智子委員長、立憲民主党の吉田晴美衆院議員らがあいさつ。田村委員長は、消費税は、生きること、働くことに税金をかけるのと同じだと指摘。「税金は本来、格差をただすためにある。野党が議席を増やしたチャンスを生かして『インボイス廃止、消費税はなくしてほしい』という国民の声を国会に届けよう」と述べました。