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2024年9月16日(月)

性的少数者・女性の人権守れ

米ジェンダー解放行進

保守派の攻撃に抗議

ワシントン

写真

(写真)全ての人の体の自己決定権を求めて行進する人たち=14日、ワシントン(柴田菜央撮影)

 【ワシントン=柴田菜央】米首都ワシントンで14日、性的少数者や女性の権利擁護を求める「ジェンダー解放行進」が取り組まれました。参加者は、保守派による性的少数者への攻撃や女性の中絶の権利制限に抗議し、全ての人の体の自己決定権を守ろうと訴えました。

 集会では、右傾化した連邦最高裁が2年前に出した中絶の権利を制限する判断に続き、トランスジェンダー(出生時に割り当てられた性別と性自認が異なる人)の権利を制限する判断を示す可能性があることを念頭に、トランスジェンダーの人権を訴える声が相次ぎました。

 また、参加者は、11月の大統領選に向けて保守派のシンクタンク「ヘリテージ財団」が取りまとめた政策提言が、性自認や性的指向、中絶、体の自己決定権などを敵視していることに抗議。最高裁と同財団の建物に向かって行進し、歌や踊りで性の多様性をアピールしました。

 トランスジェンダーの権利擁護を強く求めているという大学生(20)は、保守派の権力者は、法律や教育、医療などに関し“リベラル”と見なす全てのことを攻撃していると指摘。「彼らは大統領選で(支持する共和党が)勝てると思っているかもしれないが、私たちは自分たちの自由のために闘い続ける」と力を込めました。

 ニューヨークから参加したストーミーさん(37)はトランスジェンダーも同性愛者も、どんな肌の色であれ、「私たちが心地よくいられるために行進に参加した」と話しました。


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