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2024年9月13日(金)

デニー沖縄知事 米兵性犯罪防止へ

米国務・国防総省に要請

 【ワシントン=柴田菜央】米首都ワシントンを訪問している沖縄県の玉城デニー知事は11日、国務省と国防総省の関係者と面談し、沖縄県で相次ぐ米兵による性的暴行事件の再発防止を求めました。国務省のスナイダー日本部長と国防総省のパーク日本部長が応じました。

 デニー知事は、繰り返される米兵の性暴力事件に沖縄県民の怒りが広がるなか、「知事の私が米国を訪問し、直接声を届けに来ていることをしっかりと受け止めていただきたい」と伝え、米軍人等による事件・事故の再発防止に向けた実効性・透明性のある取り組みを要請しました。面談後に記者団に説明しました。

 デニー知事によると、スナイダー、パークの両氏は「凶悪事件が発生したことは遺憾だ。(県の)要請事項は共有している」と表明。一方、謝罪はありませんでした。再発防止に向け在日米軍が創設するとしている意見交換の場(フォーラム)について、両氏は「地元関係者との率直な意見交換ができることを期待している」「(沖縄)県ワシントン駐在とも連携し、引き続き協力していきたい」などと述べたといいます。

 デニー知事は面談で、国務長官・国防長官宛ての沖縄の基地負担軽減に関する声明文を手渡しました。アジア・太平洋地域の安全保障について対話を通じた信頼醸成の取り組みの必要性も説明しました。

 デニー知事は同日、市内のジョージ・ワシントン大学で開かれた地域外交に関するシンポジウムで講演。有識者と意見交換し、学生からの質問にも答えました。


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