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2024年6月23日(日)

農家の採算性考慮を

スマート技術活用巡り紙氏

参院農水委 法案を可決

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(写真)質問する紙智子議員=13日、参院農水委

 スマート農業法案が13日の参院農林水産委員会で、全会一致で可決されました。日本共産党の紙智子議員は同日の質疑で、政府に安価なスマート技術の開発を求めました。

 スマート農業は、ロボットやAIなどの先端技術を活用した農業のことです。スマート農業法案は、スマート技術を活用する場合に、日本政策金融公庫の長期低利融資や行政手続きの簡素化をします。

 紙氏は、スマート技術は、中山間地域で活用できる技術開発が課題になっており、中山間地では機械が入らない場所があるが、300万円ぐらいの田植え機が、GPS付き自動田植え機では1台450万円ほどになると指摘。便利な機械は使いたい一方で、農家が利益を出す仕組みが未確立で、「もうかるのはメーカーだけでないか」との指摘があることをあげ、生産者の意見を取り入れた技術開発をどう進めるのかと質問しました。

 坂本哲志農水相は「法案は、農業に従事する方々を減らしていく意図はなく、平場(平地)、中山間地域を問わず、中小、家族経営を含む幅広い農業者への活用を促進したい」と答えました。

 紙氏は、中山間地でも利用でき、生産者の採算性がなりたつ安価なスマート技術の開発が必要で、農業の弱体化に歯止めをかけることが必要だと主張しました。


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