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2024年6月22日(土)

リニア事業再検証を

水枯れ・労災多発で本村氏

衆院法務委

写真

(写真)質問する本村伸子議員=19日、衆院法務委

 日本共産党の本村伸子議員は19日の衆院法務委員会で、岐阜県瑞浪市のリニア工事で井戸やため池の水枯れ・水位低下が発生しているほか、各地で法令違反や死亡事故を含む労災事故の多発、環境破壊などが起きているとして、事業の再検証と中止を強く求めました。

 井戸などの水枯れ・水位低下を招いた瑞浪市内の日吉トンネル(南垣外工区)では、JR東海の観測によると2022年秋から湧水量が増えていました。本村氏は「(今年)1月下旬に地域の皆さんがトンネルを見学した時に湧水があり、3月には住民がJR東海に工事の即時停止を要求した。なぜ5月まで工事を止めなかったのか」と追及。国場幸之助国土交通副大臣は「安定した地質箇所まで掘り進めた」と答弁しました。

 本村氏は「少なくとも水枯れの原因究明、再発防止ができるまで工事は止めるべきだ」と主張。国場副大臣は「現在、工事は中断している。岐阜県環境影響評価審査会地盤委員会での原因究明等の議論を踏まえ、再開するか判断すると聞いている」と答えました。

 JR東海は、井戸を使用する住民に対し上水道工事を行うとしています。本村氏は「飲料水、農業用水、井戸の掘削費用、井戸のポンプアップ代、維持管理費用、水道工事、電気料金、水道料金を恒久的に補償すべきだ」と要求。国場氏は「上水道利用のための工事負担、上水道利用に伴う費用等もJR東海が負担する。国の基準を踏まえ地域のご意見をうかがいながら補償を行っていくと聞いている」と述べました。


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