2024年6月21日(金)
農地PFAS汚染不安
紙議員 「半導体工場調査を」
参院農水委
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北海道で国家プロジェクトであるラピダスによる半導体工場の建設が進んでいることを巡り、紙智子議員は13日の参院農林水産委員会で、農地の転用が進み、工場からPFAS(有機フッ素化合物)汚染水が排出されないかをただしました。
地域未来投資促進法(投資促進法)等の地域整備法は、農用地区域の指定を外し、工場を建設するための農地転用を認めています。紙氏は、半導体工場を誘致するために農地の転用が進むのではないかと質問しました。
坂本哲志農水相は「投資促進法により開発を行う場合は、地方公共団体の農林水産部局が必ず事前チェックする」と答えました。
紙氏は、投資促進法による計画には国(大臣)が同意する必要があるとして、優良農地の確保に国が責任を持つべきだと指摘。坂本農水相は「最大限(優良農地)は守っていきたい」と答えました。
紙氏は、ラピダスの工場から出る工場排水のPFAS汚染が心配されているとし、農地や農作物への影響調査を行うよう求めました。農水省の安岡澄人消費安全局長は「PFAS(のうち)、PFOS、PFOAは、法律で製造及び使用が禁止されている。ラピダス社の新たな工場でPFOS等が漏出する可能性は低く、農地、農作物への影響も低い。調査などは考えていない」と答えました。紙氏は、不安がある以上、調査すべきだと主張しました。