2024年6月20日(木)
政治改革の願いに背く
改悪規正法成立 山下氏が反対討論
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自民党の裏金事件を受けた改定政治資金規正法が19日の参院本会議で、自民、公明両党の賛成で可決・成立しました。企業・団体献金禁止など金権腐敗政治根絶の核心に触れず、政治改革を望む国民の願いに背く改悪です。日本共産党、立憲民主党、国民民主党などは反対。日本維新の会は衆院での賛成から一転し反対しました。(山下氏の反対討論要旨)
日本共産党の山下芳生議員は反対討論で、自民党の裏金議員が政治倫理審査会への出席に応じない中、安倍派の会計責任者の証言で幹部議員の弁明が偽りだった疑いが強まっていると指摘。「自ら起こした裏金事件の真相も解明できない自民党に抜本的な解決策が出せるはずがない」と批判しました。
自民案は「肝心要の企業・団体献金の禁止がすっぽり抜け落ちている」と指摘。企業・団体献金には本質的に賄賂性があり、政府の政策に影響を与えた例は枚挙にいとまがなく、「いまやこの国の未来、地球の未来と相いれないものとなっていることを直視すべきだ」と主張しました。
また、「政策活動費を合法化し、温存することも重大な改悪だ」と強調。政治資金収支報告書の「要旨」の作成・公表義務を削除する規定については、政治資金の実態を過去にさかのぼって確認できなくなるとして、「自民党が過去の汚職事件を追及されにくくする仕組みをつくるとは、まさに火事場泥棒だ」と批判しました。