2024年6月19日(水)
コメ不足 緊急支援を
紙氏「仕入れ値高騰解決早く」
参院農水委
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米穀店(米屋)のコメの仕入れ価格が高騰し、高齢者施設などに影響が広がっています。日本共産党の紙智子議員は11日の参院農林水産委員会で、政府備蓄米の放出など、コメ不足への緊急支援を求めました。
千葉県産の「コシヒカリ」は昨年10月の1万4500円(60キログラム)が今年5月には2万5000円へと約2倍に、「ふさこがね」は1万700円が2万4000円へと約2・3倍に上昇しています。社会的弱者が入所する老人施設などへの納品のため保険を解約して仕入れた業者や廃業を考えている米屋も出ています。
紙氏は、なぜ高騰しているのかと質問。農水省の平形雄策農産局長は「流通の過半を占める相対取引価格は10%程度の上昇で極端な上昇ではない。一方、卸売業者間のスポット取引は高騰しているが大きな影響はない」と答えました。
紙氏は、米穀店の団体・日米連の5月のアンケートで、仕入れが「できない」が約20%、「苦労している」が85%に達し、コメの大手卸会社は出荷制限のお知らせを出しているとして、備蓄米の放出などの対策を要求。坂本哲志農水相は「販売店で欠品が多い状況ではない。政府備蓄米の放出は考えていない。米穀店や、そこから供給を受けている高齢者施設への影響を把握し注視したい」と、平形局長は「農林水産省の総合窓口で随時受け付け、一つひとつの対応についても考えたい」とそれぞれ答えました。
紙氏は仕入れ値の高騰とコメ不足の問題を迅速に解決するよう求めました。