2024年6月14日(金)
沖縄戦美化の句削除を
衆院安保委で赤嶺議員 陸自HPに掲載
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日本共産党の赤嶺政賢議員は13日の衆院安全保障委員会で、陸上自衛隊第15旅団がホームページにアジア・太平洋戦争末期の沖縄戦を指揮した旧日本軍第32軍の牛島満司令官の辞世の句を掲載していることについて、「沖縄戦を美化するもので防衛省・自衛隊の認識が問われる」と厳しく批判し、削除を求めました。
木原稔防衛相は、15旅団の前身である臨時第1混成群の初代群長・桑江良逢氏が強い思いを持って牛島氏の辞世の句を部隊史に寄稿し、その寄稿を資料として掲載する意図だったとして削除を指示していません。
赤嶺氏は「強い思いを持っていたとしても掲載するかは別問題だ。内容として適切かを組織として判断すべきではないか」とただしました。木原氏は「吟味した上で情報発信されるべきだ」とする一方、「各部隊において対応されるべきだ」と述べるにとどめました。
赤嶺氏は、沖縄戦は国体護持を至上命令として本土決戦を遅らせるための捨て石作戦だったと指摘。首里城地下の司令部陥落を前に住民が避難する南部に撤退しながら持久戦を継続する方針を取ったため、兵士による壕(ごう)からの追い出しや食料略奪、殺害、強制集団死などで甚大な犠牲をもたらしたと強調しました。
赤嶺氏は、こうした沖縄戦の性格や指導部の責任の記述もなく辞世の句が掲載されているとし「不適切であることは明らかだ」と指摘しました。木原氏は「さまざまな意見がある」などと答弁。赤嶺氏は「第32軍の沖縄戦での行動は意見の違いではない。沖縄戦の反省を抜きに肯定するのか」と追及し、削除を求めました。