2024年6月1日(土)
万博への遠足は危険
宮本岳志氏、招待中止迫る
衆院文科委
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日本共産党の宮本岳志議員は29日の衆院文部科学委員会で、大阪府が府内の子どもたちの遠足を大阪・関西万博に無料招待しようとしている問題を追及しました。万博会場の夢洲(ゆめしま)で毎日2トンものメタンガスが発生し続けている危険性を明らかにし、中止を迫りました。
宮本氏は、万博会場の夢洲は現役の廃棄物最終処分場で、埋め立てたものの、分解によって可燃性のメタンガスが発生し続けており、その量は2021年から年々増加し、23年には毎日約2トンになっていると指摘。盛山正仁文科相は「事故防止、安全確保の徹底が不可欠だ」と認めました。
大阪府は3月に発生したガス爆発事故を受けた安全対策のとりまとめを今年夏ごろに行うとしています。一方、学校には万博への遠足についての意向調査に5月末までに回答するよう求めています。宮本氏は「順序が逆だ」と批判しました。
また、文科省は4月8日に「修学旅行等における2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の活用について」と題する事務連絡を出しています。宮本氏は「文科省が万博への修学旅行を推進するものか」と追及。同省の矢野和彦初等中等教育局長は「各学校が判断するもの」と答弁しました。
宮本氏は「毎日2トンのメタンガスが発生し続けている夢洲での万博開催はただちに中止し、子どもたち、保護者、学校関係者の不安の声に耳を傾けるべきだ」と訴えました。