2024年5月26日(日)
誘導音の信号機増やせ
塩川氏 視覚障害者安全な移動へ
衆院内閣委
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日本共産党の塩川鉄也議員は22日の衆院内閣委員会で、視覚障害者のための交通安全対策について質問しました。
塩川氏は、視覚障害者付加装置(「ピヨピヨ」「カッコー」などの誘導音が出る信号機)とエスコートゾーン(横断歩道上の点字ブロック状の突起)の設置割合はそれぞれ全国の信号機の10・2%、1・5%にとどまっていると指摘。警察庁の早川智之交通局長は「まだまだ足らない」と認めました。しかし、設置予算は減らされているのが現状です。塩川氏は抜本的に設置数を引き上げるための予算措置を求めました。
都道府県警が選定する視覚障害者の移動上の安全性を確保することが“特に必要であると認められる部分”がゼロの都道府県も存在するなど、選定箇所自体十分とは言えません。塩川氏が「視覚障害者からの要望があればさらに選定箇所を増やすべきだ」と求ると、早川局長は「“特に必要であると認められる部分”に限らず要望を踏まえて設置について検討していく」と答えました。
「ピヨピヨ」「カッコー」の音が夜間早朝などには鳴らない設定のため、視覚障害者が事故に遭うケースも続いています。塩川氏は単純に音を切るのではなく、工夫した措置による対策を要求。松村祥史国家公安委員長は「指摘を重く受け止め警察を指導していきたい」と応じました。