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2024年5月24日(金)

再資源化、企業責任で

資源循環法 山下氏質問に参考人

参院環境委

 参院環境委員会は7日、資源循環法の参考人質疑を行い、日本共産党の山下芳生議員が質問しました。

 山下氏は、ペットボトルの回収率は9割と高いが、元のペットボトルに活用される比率(約2割)は低い点について質問。リサイクル業を営む加藤宣行氏は、きれいにごみを出しても、回収車の中で混載するごみがペットボトル自体を汚し、リサイクルから取り除かざるを得ない状況があると説明しました。

 同志社大学の原田禎夫准教授は、欧州では製造者が廃棄にいたるまで責任を負う拡大生産者責任を社会の仕組みにして、EU(欧州連合)指令でデポジット(預かり金)制度を導入し、フィンランドでは自動の返金機を設け、品質をキープし、ほぼ100%を回収し、7割を元のペットボトルにリサイクルしていると指摘。さらに、原田氏は、日本は「世界最大のプラスチックごみの純輸出国になっている」と語りました。

 廃棄物処理の責任についての山下氏の質問に、上智大学の北村喜宣教授は「一般廃棄物の収集、運搬、処分は市町村の責任になっているが、これを変えていくかどうかがポイント。産業廃棄物は排出事業者の責任を強化すべきという議論があり、再資源化、再商品化、減量化について十分な仕組みになっていない」と指摘しました。


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