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2024年5月20日(月)

日独の軍事活動加速

ACSA承認案可決 穀田氏批判

衆院外務委

写真

(写真)反対討論に立つ穀田恵二議員=17日、衆院外務委

 自衛隊・ドイツ軍との間で弾薬や燃料などを相互に提供できるようにする日独物品役務相互提供協定(ACSA)の承認案が17日の衆院外務委員会で、自民、公明、維新の賛成多数で可決されました。日本共産党、立民は反対しました。

 日本共産党の穀田恵二議員は反対討論で、「平時」の共同訓練から「存立危機事態」のあらゆる場面で日独が相互に兵たん支援を行えるようにするなど「武力行使と一体不可分の活動であり、憲法9条違反は明白だ」と批判しました。

 また同協定は、他国軍との共同訓練も含めた有事作戦行動で受領国が弾薬等の物品・役務を第三国の部隊等に移転することを認めていると指摘。安保3文書の「日米同盟を基軸とした同志国との連携強化」に基づくもので「日独両国の軍事活動を一層加速させることは明らかだ」と強調しました。

 さらに質疑で穀田氏が、同協定に関する手続きの実施細目について定める両国間の「手続き取り決め」について質問したことに鬼木誠防衛副大臣は、「現在ドイツとの間で細部について交渉中で、同協定の発効までに作成する」などと弁明。穀田氏は、「委員会審議が始まった現在も肝心の手続きの内容について『交渉中』では質疑のしようがない。本日採択を強行することは許されない」と批判しました。


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