2024年5月19日(日)
祝園弾薬庫拡張だめ
穀田氏 基地強靱化の一環批判
衆院外務委
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日本共産党の穀田恵二議員は17日の衆院外務委員会で、陸上自衛隊祝園(ほうその)弾薬庫(京都府精華町)の拡張予算が突出しており、「安保3文書に基づく『戦争する国づくり』、自衛隊基地強靱(きょうじん)化の一環で、敵基地攻撃能力の保有、継戦能力の強化のためのものに他ならない」とただしました。
防衛省は2024年度予算で全国14カ所の弾薬庫建設費222億円のうち、祝園での大型火薬庫の10棟から18棟への増設に102億円を計上しました。穀田氏は、昨年3月2日の参院予算委員会で当時の浜田靖一防衛相が、全国で新設する弾薬庫で12式地対艦誘導弾(能力向上型)の保管を想定していると認めたが、「祝園弾薬庫も含まれるのか」「祝園弾薬庫は『本州の弾薬補給拠点』とされており、海上自衛隊と共同運用されるため、巡航ミサイル・トマホークが持ち込まれるのでは」とただしました。
穀田氏は、1960年に当時の精華町長と防衛庁大阪建設部長、陸自中部方面幕僚長が祝園では「核兵器は貯蔵しない」「拡張しない」「現施設の貯蔵能力以上は貯蔵しない。増加する場合は、町側と事前協議する」など23項目に及ぶ「確認書」を交わしていたと紹介。これに鬼木誠防衛副大臣は「確認書には契約的意味合いはない。この認識は精華町とも一致している」などと強弁しました。
穀田氏が「確認書を守らなくてもよいとの認識か。精華町もそう言っているのか」と追及すると、鬼木氏は答弁不能に陥りました。
穀田氏は、当時の精華町議会での討論にも触れ「たいへん重い意味のある確認だ。防衛省が確認書を空文化させることなど認められない」「こうした防衛省の横暴勝手は、地方自治法改悪案の地方自治、住民自治の否定に通底する」と厳しく批判しました。