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2024年5月18日(土)

環境保全の規制後退

CCS事業法案 岩渕氏ただす

参院経産委

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(写真)質問する岩渕友議員=14日、参院連合審査会

 日本共産党の岩渕友議員は14日の参院経済産業、環境両委員会の連合審査会で、環境相主管の海洋汚染防止法の二酸化炭素貯留(CCS)事業法案への一元化は、環境保全に必要な規制を後退させると追及しました。

 海洋汚染防止法は海洋環境保護を目的とした「ロンドン条約」の国内担保法です。同法に基づく海底下CCSの許可の有効期間は最長5年で、期間満了後はその都度、許可の申請と審査が繰り返されます。一方、CCS事業法案は許可の有効期間を定めていません。

 岩渕氏は、環境相の諮問を受けた海底下CCS制度専門委員会の検討結果で、有効期間を設けるよう求める意見が出たとして、「許可は定期的に再検討されるべきではないか」と指摘。伊藤信太郎環境相は「事業者からの定期報告、モニタリングなどで担保できる」との言い訳に終始しました。

 岩渕氏は、CCS事業を環境影響評価法の対象外にしているが、欧州連合(EU)ではCCSのプロジェクトの環境的、社会的、経済的な影響の評価が課されているとして、環境影響評価の対象に加えるべきだと主張。伊藤環境相は「今後のCCS事業の動向を注視し、検討を進めていきたい」と述べるにとどまりました。


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