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2024年5月11日(土)

警察OB使い威圧か

塩川氏 桐生市生活保護で追及

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(写真)質問する塩川鉄也議員=8日、衆院内閣委

 日本共産党の塩川鉄也議員は8日、衆院内閣委員会で、群馬県桐生市の生活保護問題についてただしました。

 塩川氏は、桐生市で生活保護費を半分しか渡さなかったり、2千本近い印鑑を保管して本人の同意なく押印するなどの違法行為が重ねられていたと指摘。2011年から10年間で生活保護利用者が半減した事態は「あまりに異常ではないか」と批判しました。厚生労働省の斎須朋之審議官は「生活扶助費を全額支給しないのは生活保護法に適合しない」「本人の同意なく押印するのは適切ではない」と認めました。

 塩川氏は、異常事態の背景にあるのが、生活保護に関わる福祉部局への警察OBの配置だと指摘。「桐生市は、生活保護の新規の相談者の面接や就労相談の場に警察OBを同席させていた。威圧的な態度によって生活困窮の市民を萎縮させ、権利行使を妨げる事態を生じさせていたのではないか」と追及。同審議官は「相談者を威圧して申請権を侵害するようなことはあってはならない」と答えました。

 塩川氏は、警察OBの配置に厚労省が補助金を出していることについて「生活保護の相談員に求められる役割と警察官に求められる役割は違う」と強調。「国が行うべきは、警察OBの増員ではなく、ケースワーカーの増員だ」と主張しました。


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